オルソケラトロジーでは「オルソケラトロジーレンズ」という特殊な形状が施された、高酸素透過性の専用ハードコンタクトレンズを夜寝る前につけて、朝起きたらはずします。就寝中にレンズが角膜の形を変化させ、裸眼視力を矯正するのが特徴です。それにより翌朝レンズをはずした後も、角膜の形状が矯正された状態を一定時間維持できるため、裸眼で過ごせるようになります。

オルソケラトロジーにもメリットとデメリットがあります。この治療がご自身の目の状態や生活習慣に適しているか検討する上で、ご参考にしてください。

メリット

• 手術をせずに就寝時にレンズ装用することで、日中裸眼で過ごすことができます。
• スポーツ（特に激しいスポーツ）をする方に向いています。
• コンタクトレンズのわずらわしさから解放されます。
• レンズをの装用を中止しますと元の角膜の状態に戻せます。

デメリット

• 中止すると見え方は元の状態に戻ってしまうため、日中裸眼で生活するには、レンズを毎日就寝時に装用する必要があります。
• 治療の効果には個人差がございます。
• 日中裸眼で生活するには日数がかかります。
• 通常のコンタクトレンズと同様にレンズケアが必要となります。
• コンタクトレンズ装用による合併症(角膜上皮障害、ドライアイ、角膜感染症、角膜内皮細胞減少)等のリスクがあります。

当院の使用レンズについて

当院では、2012年に厚生労働省より製造販売承認を受けたオルソケラトロジーレンズ「ブレスオーコレクト®」を使用しています。日本人に多い角膜形状に合うようデザインされた日本人向けの純国産レンズです。酸素透過性が高く、睡眠中も角膜へ十分な酸素が供給できます。

現在コンタクトレンズを使用している方は、正確な角膜形状を測定するために適応検査前にコンタクトレンズの使用を中止していただく必要があります。

　初回適応検査では目の状態を確認しコンタクトレンズの使用に問題がないかをチェックします。問題がなければお試し装用を行います。
装用に問題がなければトライアルレンズをお貸出し、問題ないようでしたら本契約となります。その際にトライアルレンズはご返却いただきます。
　おおよそ2-3年に一度レンズの交換が必要になりますが、近視の進行やレンズの傷、破損によってもレンズ交換が必要となる場合があります。